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  case14「建具と鉄芯」
 
技術を楽しもう   2008.11.21

 ブログでもご紹介しているように、ここ最近建具のご注文が増えてまいりました。普通は建具屋さんが作ることが多いのですが、なぜか私ども家具屋の方に言ってこられるのです。ありがたいことです。
 以前からも当然建具の製作はあったので、建具の反りに対していろいろ考えていました。反りにくい接着剤を探したり、反り止めを塗ったり。工場内では反らないように作ることは出来るのですが、お客様が使う環境によっての差がなかなかうまくいかないのも現状でした。
 その試行錯誤の中で、鉄芯を建具の中に仕込んでその強度で反らないようにしようとここ最近試みています。
 今のところは問題ないようですが、鉄芯分のコストがかかってしまいます。
 ご発注のお客様、どうぞご理解よろしくおねがいします。
建具の両サイドに鉄芯を入れてあります。おわかりになるでしょうか?たったこれだけのことでも反りに対して全然違うんです。  
   
これが鉄芯です。芯材(木部)に対して、ビスで固定してあります。   どうしても若干反っている芯材を使わなければならない場合は、写真のように刻みを入れて反りを殺して使います。  
   
鉄芯の曲げれる範囲内は反ると思いますが(2ミリ程度)、今のところはそれ以上は反らないようです。   工場での状態では反っていなくても、室内と廊下の気温差や、エアコンなどにより簡単に反ってしまいます。  
   
細心の注意を払って制作していますが、建具の反り(取り付け後の反りに対して)に対してはなかなかいい方法が見つかりません。   いい建具を作るためにも日々精進ですね、白神君。  
 
 
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